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2019年7月号(高3)「目薬の正しい使い方」

※解説やもっと知ってほしいことなどは、ドラッグレターの下に書いてあります。

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解説やもっと知ってほしいことなど

なぜ1回1滴なの?

目が一時的にためられる液体の量は、約30 µLです。目の表面を洗ったり乾かないようにしたりするために涙がいつも約5 µL出ているので、ためられる液体の量は残り約25 µLになります。目薬1滴は約50 µLなので、実は目薬の約0.5滴はあふれているのです。目薬を2滴、3滴とさしても、目薬の効果は変わらず、無駄になるだけです。

〔 1 µL(マイクロリットル)は、1 mL(ミリリットル)の1000分の1。つまり、1 µL = 0.001 mL 〕

なぜ5分以上経ってから2つ目の目薬をさすの?

目にたまった目薬が吸収されて、次の目薬をためられるようになるのに5分かかるからです。5分より短いと、次の目薬が十分にためられず効果が弱くなる可能性があります。

なぜ使い切り目薬では、開封後に2, 3滴捨てたり、余っても捨てなければいけないの?

使い切り目薬は、容器の先端をねじ切って開封しますが、このときに破片が開封部に残ってしまうことがあるのです。そのため、目薬をわざと2, 3滴捨てることで開封部に残った破片を洗い流し、目に入らないようにしているのです。
また、使い切り目薬には、雑菌が増えないようにするための保存剤(防腐剤(ぼうふざい)とも言われます)が入っていません。そのため、余った目薬の中で雑菌が増えてしまう可能性があり、もったいなくても捨てる必要があります。

(使いきりでない通常の目薬は、開封後、約1ヶ月もちます)

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