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2019年12月号(高2)「免疫のお話 アナフィラキシー編」

※解説やもっと知ってほしいことなどは、ドラッグレターの下に書いてあります。

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解説やもっと知ってほしいことなど

アナフィラキシーとは

アレルギーを起こす原因物質である抗原 (アレルゲン) が体内に侵入後、免疫が過剰に働き、5~30分で全身に症状が出る強いアレルギー反応のこと。食品(小麦、そば、卵の白身など)、ハチ毒、医薬品などがアレルゲンになりやすいことが分かっています。
初めてアレルゲンを食べたり、アレルゲンに触れた時、いきなりアナフィラキシーが起こることはまれで、たいていは軽いアレルギー反応のみです。しかし体は、アナフィラキシーがいつでも起こってしまう準備段階(これを専門用語で感作(かんさ)といいます)になってしまうのです。ハチに刺された場合、1回目よりも2回目以降の方が危ないと言われているのは、そのためです。
アナフィラキシーが重度の場合、ショック状態(全身の臓器・組織への血流が悪くなる生命危機の状態)になることがあります。

エピペン

食品やハチ毒などにアレルギーを持つ人は、『エピペン』という注射薬を自分で持っている、もしくは学校の保健室などで保管しています。
アナフィラキシーが重度の場合、放置すると死に至ることがあります。そのため医師の治療を受けるまでの間、症状の進行を一時的に遅くし、ショック状態になることを防ぐため『エピペン』が必要になります。

・体中に赤み、ぶつぶつが出る
・くしゃみや強い咳が出る
・顔が青白くなり、立っていられない
・ゼーゼーする呼吸
・腹痛、吐き気

などの症状が複数同時に現れたらショック状態になりやすいので、直ちに『エピペン』を注射し、その後すぐに救急車を呼びましょう

『エピペン』は、周囲の人が本人に注射してあげてもかまいません。『エピペン』を注射する場所は太ももの前面から外側約45度の部分で、ズボンの上からでも注射できます
アナフィラキシーかどうか迷ったら、『エピペン』を注射してください。ショック状態までならない人に『エピペン』を注射しても健康被害はないか軽微なので、死に至るよりマシと考え、ためらわず『エピペン』を注射してください。

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