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2022年1月号(高1)暖房が原因の火傷と乾燥肌 ~対策と対処法まとめ~

※解説やもっと知ってほしいことなどは、ドラッグレターの下に書いてあります。

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解説やもっと知ってほしいことなど

暖房中は換気が必要!

一般に暖房中は窓を閉め切っていることが多いため、人の呼吸によって部屋の中の二酸化炭素(CO)量は徐々に増加します。
さらに暖房器具がCOを発生する燃焼タイプ(石油ファンヒーター、石油ストーブなど)の場合、CO量は短時間で増加します。

CO濃度(基準値)は「1,500 ppm以下が望ましい」とされています。(もともと大気中には約400 ppm存在します)
CO量が増えて基準値を超えても直ぐに体調が悪化することはありませんが、眠気を催しやすくなり、約10,000 ppm以上になると不快感を覚える、頭痛、めまいなどの自覚症状が現れてきます。

そのため暖房中、特に燃焼タイプの暖房器具を使用している場合は、こまめに換気を行う、あるいは換気扇を使用したり窓を開けっぱなしにするなど常時換気を行う必要があります。

 

授業中、視聴覚室にてCO濃度を測定した結果は・・・

令和3(2021)年12月10日、学校環境衛生検査として視聴覚室にて授業中にCO濃度を測定しました。

< 測定時の視聴覚室や外の状況 >
在室人数26人、教室容積 約392m2、教室備え付けのスチーム暖房に加えて石油ストーブも1台稼働、教室備え付けの扇風機に加えて移動式扇風機も1台稼働、自然換気状態(廊下側と中庭側の窓をそれぞれ少し開けた状態)、外は晴れ・ほぼ無風・外気温10℃・外気湿度65%

【 測定結果 】
測定1回目〔授業開始25分後〕(室温20℃・相対湿度64%)
CO濃度: 2,140 ppm 〔基準値オーバー

測定1回目の後、廊下側と中庭側の窓(教室の四隅に位置する窓)を大きく開けて換気されやすくした

測定2回目〔換気開始1分後〕(室温22℃・相対湿度53%)
CO濃度: 1,770 ppm 〔基準値オーバー

測定3回目〔換気開始3分後〕(室温22℃・相対湿度51%)
CO濃度: 1,490 ppmかろうじて基準値内〕

測定4回目〔換気開始5分後〕(室温23℃・相対湿度48%)
CO濃度: 1,240 ppm 〔基準値内〕

 

廊下側と中庭側の窓を大きく開けて換気されやすくしても、CO濃度が基準値内となるのに3~5分かかりました。
その理由として、教室内の容積が大きいこと、外はほぼ無風状態であり、換気効率が悪かったためと考えられます。

教室内や外の状況によって変わりますが、目安として風がふいている場合は1分程度、ほぼ無風では3~5分程度、窓を大きく開けて換気を行う必要があります。(風が強い場合、安全のために燃焼タイプの暖房は消して換気を行ってください)

 

一酸化炭素中毒

一酸化炭素(CO)は無色、無臭の気体不完全燃焼に伴って発生します。
COは一定量以上を吸い込むと死に至る大変危険な気体です。
一酸化炭素中毒を防ぐためにも、燃焼タイプの暖房器具を使用している間はこまめな換気、あるいは常時換気を行ってください。

燃焼タイプの暖房器具を使用中、燃え方がおかしい(不十分)と思ったら、あるいは頭痛、吐き気、めまい、集中力の低下、嘔吐、眠気などが現れたら直ちに暖房器具のスイッチを切り、部屋から外に出て、外の新鮮な空気をたくさん吸ってください。
判断力の低下、錯乱、意識消失、けいれん発作、胸痛、息切れなどの症状がみられる場合は、救急車を呼びましょう。
燃え方がおかしい暖房器具は、専門業者に点検・修理してもらうまでは絶対に使用してはいけません。

 

参考 MSDマニュアル 家庭版

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