高校生のための情報サイト

2019年10月号(高1)「「医薬品の分類」違い分かりますか?」

※解説やもっと知ってほしいことなどは、ドラッグレターの下に書いてあります。

PDF

解説やもっと知ってほしいことなど

医薬品は 『 医療用医薬品 』『 一般用医薬品 』 の2種類に大きく分けられます。
( 『 一般用医薬品 』 のことを 『 OTC医薬品 』 とも言います。医薬品は本来、薬剤師などからカウンター越しに説明を受けながら購入するものなので、OTC( over the counter ) とも言うのです )

『 医療用医薬品 』 とは

一人ひとりの症状や体質に合わせて、医師の診断に基づいて使用される医薬品のこと。医師の診察を受けた後、医師から渡された処方せんを薬局に持っていき、薬剤師から説明を受けながら受け取ります。
処方せんの使用期限は 4日間 です。使用期限を過ぎてしまったら薬局で調剤してもらえないため、もう一度医師の診察を受ける必要があります。(処方せんに使用期間が設けられているのは、病気によっては症状が短期間で変わることがあり、医師の診察を受けてから日にちが経ってしまうと処方された医薬品が合わなくなることがあるためです)

『 一般用医薬品 』 とは

軽度なケガや病気の治療・改善を目的に、自分の判断で使用することができる医薬品のこと。薬局やドラッグストアで購入できます。処方せんは必要ありませんが、薬剤師や登録販売者を介して購入します。
一般用医薬品は、『 要指導医薬品 』 と 『 一般用医薬品 ( 第一類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品 ) 』 に細かく分けられます。

・要指導医薬品
劇薬や、最近まで医療用だった医薬品です。一般の人の手が届かない場所に置かれており、薬剤師から書面による説明を受けなければ購入できません。インターネットでも購入できません。使用者本人が1箱しか購入できず、2箱以上購入したり家族のために購入することはできません。

・第一類医薬品
一般用医薬品の中では、使用実績が少なかったり、使用にあたり特に注意が必要な医薬品です。一般の人の手が届かない場所に置かれており、薬剤師から書面による説明を受けなければ購入できません。

・第二類医薬品
一般用医薬品の中では、使用にあたり注意が必要な医薬品です。薬剤師以外に登録販売者から購入することもできます。

・第三類医薬品
一般用医薬品の中では、使用にあたり多少の注意が必要な医薬品です。薬剤師以外に登録販売者から購入することもできます。

薬剤師とは、登録販売者とは

薬剤師は国家資格を持った薬の専門家です。我が国には医師とほぼ同数、約30万人おり、主に薬局、病院、ドラッグストア、製薬企業などで働いています。登録販売者は都道府県の試験に合格した薬の専門家で、第二類医薬品と第三類医薬品のみ取り扱えます。
薬局やドラッグストアでは、何も購入しなくても、薬剤師や登録販売者が無料で相談に乗ってくれます。活用してみてください!

Page
Top