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2020年12月号(中3)乾燥肌の人は日頃からスキンケアを

※解説やもっと知ってほしいことなどは、おくすりナビの下に書いてあります。

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解説やもっと知ってほしいことなど

皮ふ(お肌)の乾燥対策

規則正しい生活、バランスの良い食事を心がけることが大切ですが、皮ふを潤(うるお)す食べ物はなく、水を飲んでも効果はありません。
乾燥しないようにするしかないのです。

< 乾燥しないようにするためには >
●部屋の湿度を適度に保つ
特に冬の暖房使用時に注意が必要です。
エアコンやオイルヒーターなどを使用すると、部屋の温度が上がる代わりに湿度が下がって乾燥します。
適度な換気、濡れたタオルや衣類を干す、加湿器を利用するなどして、部屋の湿度が下がりすぎないようにしましょう。
湿度は40~60%くらいがよいでしょう。(加湿しすぎると、カビやダニが発生しやすくなります)
石油ストーブ使用時は、灯油を燃やすときに水も発生するので、湿度はあまり下がりません。

●皮ふの油分を逃さないようにする
皮ふにお湯が触れると、皮ふ表面の油分がお湯に溶け込み、油分が失われます。
そのため、お湯を使って洗い物をした後や、お風呂上がりには保湿剤を使用するとよいでしょう。
また皮ふを濡れたままにしておくと、水分が蒸発する際に油分も失われます。
お風呂上がりなど、皮ふに付いた水分はしっかり拭き取りましょう。

●皮ふを保湿する
保湿剤を塗ってください。
蒸しタオルを皮ふに当てると、一時的に皮ふは潤いますが、水分が蒸発すると元に戻ってしまいます。
場合によっては、油分が失われてしまいます。
蒸しタオルを当てた直後に保湿剤を使用するのは、お風呂上がりに保湿剤を塗るのと同じことなので、むしろ効果的です。

保湿剤の上手な使い方

皮ふの保湿とは、皮ふ表面に水分と油分を一定時間とどまらせることです。
皮ふに水分を与えるだけでは直ぐに水分が蒸発してしまい、保湿になりません。
油分を上手に与えることがポイントです。

皮ふに最も適した油分は、昔から使われているワセリン(白色ワセリン)です。
ワセリンを皮ふに塗るよいタイミングは、皮ふが水分でぬれているときです。
最もよいのはお風呂上がり
タオルで身体の水分を拭き取ったら、すぐにワセリン、あるいはワセリンを主成分とする保湿剤を塗りましょう。
ワセリンが皮膚になじみ、保湿効果が長時間続き、思っているほどベタベタしません。
皮ふが乾燥しているときにワセリンを塗ると、なかなか皮ふになじまず、ベタベタしてしまいます。

乾燥がひどい場合には、「ヘパリン類似物質」や「尿素」などの成分が入った塗り薬を使用するとよいでしょう。

アトピーの人は、皮ふ科医の指導のもと、保湿を行いましょう。

垢(あか)すりは止めましょう

垢すりは、角質層をむりやり剥がしているのです。
垢の大部分は角質層なので、一時的には皮ふがツルツルになりますが、皮ふのバリア機能を大きく弱まらせ、また皮ふがつっぱる原因にもなります。
垢すりは止めましょう

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