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2021年7月号(高3)「痛み止め(鎮痛薬)」を選ぶのは難しい・・・

※解説やもっと知ってほしいことなどは、ドラッグレターの下に書いてあります。

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解説やもっと知ってほしいことなど

 

痛みを抑える働きがある成分の特徴

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痛みを抑える働きがある成分 痛みを抑える強さ 15歳未満の使用 胃への負担 効果が現れる時間
アスピリン 強い できない 大きい 約15分
イブプロフェン
ロキソプロフェンナトリウム水和物
中程度
アセトアミノフェン 中程度 できる 小さい 15~30分
エテンザミド
イソプロピルアンチピリン
強い 原則できない 中程度

 

生理痛以外のお腹の痛みに使う製品について

生理痛以外のお腹の痛みに使う製品(「胃腸薬」ではなく、お腹の「痛み止め」と言われることがあります)には、多くの種類があります。
痛みの原因の違いにより、以下の働きを示す成分などが含まれた製品が用いられます。

< 痛みの主な原因 >

胃の痛みが原因の場合、
・胃粘膜の血流を改善し、荒れた胃粘膜を修復する成分
・胃の痛みや痙攣(けいれん)をしずめ、胃液の分泌も抑える成分
・出過ぎた胃酸を中和する成分
・弱った胃の働きをよくする成分

腸の働きが低下したことによるお腹の痛みや張り、ごろごろ鳴るなどが原因の場合、
・腸の運動を調節し、乱れた便通を整える成分
・腸内善玉菌を増やす成分
・乱れた腸内細菌のバランスを整える成分

痛みを伴う下痢が原因の場合、
・異常に固まった腸の働きを整える成分
・傷んだ腸粘膜を保護する成分
・乱れた腸内細菌のバランスを整える成分

生理痛以外のお腹の痛みについても、痛み止めと同様に自分に合う製品を選ぶことは大変難しいため、薬剤師などに相談して選んでもらいましょう

 

痛み止めをはじめ、市販の医薬品を長期連用してはいけません!

(ここでは一般論として説明するため、「医薬品」と表記します)

市販の医薬品を用法・用量通りに服用したとしても、約2週間以上飲み続ければ「長期連用」になります。
連日の服用ではなくても、概ね1週間以上の間隔を空けずに繰り返し飲み続けていくことも長期連用に当たります。
医薬品を長期連用すると医薬品に依存してしまい、医薬品の服用を止められなくなってしまうことがあります。
依存とは、医薬品を服用しないと精神的に落ち着かなくなったり、医薬品を飲み続けていないと手の震えや頭痛、めまいなどが起きてしまう状態のことを言います。

頭痛や生理痛などに用いられる「痛み止め」では、ちょっとした痛みで安易に医薬品を服用する人がいたり、予防的に服用する人もいて、長期連用してしまう人が少なくないと言われていますので注意が必要です。
「痛み止め」に限らず、医薬品を長期連用している人は、必ず医師や薬剤師に相談してください。

医療用の医薬品では、医師の処方に従って服用する場合は約2週間飲み続けても長期連用になりません。
それは医師が、医薬品に依存する状態にならないように処方しているからです。

 

参考:
OTC薬とセルフメディケーション 症状からの適剤探し【改訂第2版】(金原出版)
OTC薬ガイドブック第2版 選ぶポイント進めるポイント(じほう)
第一三共ヘルスケアHP
新センロック散剤 説明文書(第一三共ヘルスケア)
胃腸薬チェロ 説明文書(ダンヘルスケア)
ビオフェルミン止瀉薬 説明文書(ビオフェルミン製薬)
太田胃散整腸薬 説明文書(太田胃散)

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